>> 現在の場所: ホーム >>自分で作る、デテント光学歩度測定器への道
自分で作る、デテント光学歩度測定器への道
デテント脱進機の挙動を高速カメラ(iPhone12のスローモーションモード)で検出し、歩度をはじめとしたそれぞれのパラメータを測ってみようという試みです。http://www.wshop2345.com/


そもそものモチベーションとしては、デテント天文台クロノメーターを手に入れたことから始まります。
このムーブメントは日較差(日ごとの日差のバラつき)は非常に優秀でしたが、日差自体の値はプラス方向で1週間に3分程度進む状態でした。
これはデテント脱進機の脱進音は一般的なスイスレバーとは大きく異なり、音を拾って歩度を測定する一般的なWitschi社の測定器では測定できないからです(特殊なモードを持つ上位機ならできるという情報もありますが、未検証)、そのため、オーバーホール後は24時間ごとの遅れと進みを見て緩急針を調整していたようです、日較差が優秀なので日差はプラスなら良い…とはいうものの、もう少し追い込めないかな?とは常々思っていました。


もう一つの理由は、去年末に満身創痍だったiPhone SE(初代)からiPhone 12miniに機種変更し、スマホのカメラ機能の性能が格段に向上、120fps(2倍スロー)だったスローモーションが240fps(4倍スロー)で撮れるようになったことです。
ここまで来ると、8振動(4Hz)でも、1振動当たり30フレーム相当になるので、繰り返して(小数)周期を測定すれば十分な精度が出るのでは?と思い至りました。


前ページ: 大理石をイメージさせる圧巻のカーボンファイバーケース!!
次ページ: ヴィンテージが第二の天性になるとき