「アラーム」と聞くと、どこか現代的な機能のようにも思えますが、実は非常に歴史ある機構となります。
機械式時計の黎明期から製造されており、起源は13世紀末に遡る、という説もあるほど。
しかしながら当時の主流は置時計やクロック。http://www.wshop2345.com/
時代が下るにつれて懐中時計へと変遷していったものの、腕時計での実用化はずっと後になってからです。
この理由は、アラーム機構の仕組みをご覧いただくとわかりやすいでしょう。
アラーム機構は時刻とは別に独立したアラーム用のゼンマイ(香箱)を搭載させる仕組みが一般的です。
そして、時針と対になるアラーム時刻設定用の針(またはディスク)に、エネルギーをハンマーへと伝えるためのカムを組み込みます。
任意の時刻になるとこのカムが作動してアラーム用に蓄えられたゼンマイのエネルギーが解放され、ハンマーが振動。ハンマーがさらに供えられたピン(またはゴング)をたたいて、音を生じさせる、といった機構なのです。
そのため、小型化が難しかったのですね。
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