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ブライトリング「スーパーオーシャンヘリテージ '57」
2018年に経営陣が刷新されるまで、ブライトリングは原型ドンズバの復刻モデルを作らなかった。確かに過去のモデルをリスペクトするモデルはあったが、完全レプリカではなく、どこかに現代的なモディファイを加えることを自らの課題としていたように思う。


これはこれでひとつの見識だが、アンティーク時計収集からこの世界に入った者としては、過去の傑作の完全レプリカも見てみたい、手に入れてみたいと思うのは当然の欲求だろう。


だが2018年にジョージ・カーンがブライトリングCEOに就任すると風向きが一気に変わり、2019年には初期のナビタイマーを針の太さからベゼルの粒の数まで忠実に再現した「ナビタイマー Ref.806 1959 リ・エディション」が登場。ブライトリングは“決して復刻モデルを作らない時計ブランド”から“復刻モデルを作らせたら凄い時計ブランド”へと変貌を遂げたのである。


その大胆な方針変更の系譜に、2020年の新作である「スーパーオーシャンヘリテージ '57 カプセルコレクション」も属している。


もちろん、“リ・エディション”と“カプセルコレクション”では意味合いが異なり、後者は期間限定発売のことを指し必ずしもオリジナルの完全再現ではないが、1957年というダイバーズ・ウォッチ黎明期に登場した「スーパーオーシャン」のスタイルと存在感を十分リアルに再現した“未来の名作”である。


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